STORY

人が幸せになるには、愛情のこもった食が欠かせない。

「白金ゆにわ」の愛称で親しまれる当店の歴史は、大阪にある小さな塾から始まりました。

 

名前を「大学受験塾ミスターステップアップ」といい、

店長のわたしも、かつてはその生徒でした。

その塾の塾長先生は、ただ受験勉強を教えてくれるだけでなく、

まるで家族のように温かく接してくれて、

幸せな人生を歩むために必要なことをたくさん教えてくださいました。

そして先生は、勉強の指導のかたわら、

よく紅茶やコーヒーをふるまってくれたのです。

とびきり美味しいのは言うまでもなく

飲むだけで身も心も癒やされて、〝まばゆさ〟すら感じるほどの、感動的な一杯でした。

 

気づけば、どんな悩みもすっかり消えていて、

私は、そんなひとときが最高に幸せだったのです。

人が幸せになるには、愛情のこもった〝食〟が欠かせないことを思い知りました。

その後、塾を卒業したわたしたち塾生は

「お世話になった先生に、なにか恩返しがしたい」

「この先も、この塾で出会った仲間たちと一緒に生きていきたい」

という思いを胸に秘めて、大学生になってからも、塾に通い続けていたのです。

そして、大学を卒業後、塾長先生が教えてくれた〝食〟を伝える場として、

2006年に「御食事ゆにわ」をオープンすることになりました。

以来ずっと、「教育」と「食」は、

わたしたちにとって大切な2つの柱となっています。

大阪楠葉から全国へ

その後も、わたしたちの挑戦はつづきました。

 

すべて植物性の素材でつくる「べじらーめんゆにわ」、

静寂な空間で上質なお茶を楽しんでいただく「茶肆ゆにわ」、

自然素材で手作りのごはんを毎日提供する「社員食堂ゆにわ」と、

ゆにわの「食」への想いを形にした店舗を、同じ楠葉の街に広げていきました。

また、本を出版させていただいたこともあって、

多くの方が、わたしたちの想いに共感して、全国から楠葉へ足を運んでくださるように。

 

「東京にも、お店を出してください」という声をいただくことも増えていきました。

もちろん、わたしたちも

「東京から。ゆにわの想いを伝えていけたら、どんなにいいだろう」と思っていました。

ですが、東京に店を出すというのは、大阪の楠葉に出すのとは、ワケが違います。

 

実現は何年も先だろうと思っていたのですが、

その後まもなく、東京に新店舗をオープンするチャンスがやってきたのです。

それは、交通の便もよく、落ち着いた白金高輪の町。

「白金氷川神社」のすぐ隣の、まるで、その神域内に建っているかのようなビルの、

テラス付きのキレイな一角で、わたしたちはお店を構えることになりました。 

しかし、いざ準備を始めてみると、厳しい現実が立ちはだかりました。

 

空気も水も、楠葉とはまるで違うため、

紅茶も、コーヒーも、「御食事ゆにわ」と同じ味にならないのです。

 

さらに、都会の中にいるせいか、店内にいても空間がざわめき、

心が落ち着かず、どこか疲れてしまう……。

楠葉と同じ、その場にいるだけで深呼吸してしまうような、

心が和む、澄んだ空間をどうしても実現したい!

 

ここを妥協するわけにはいきません。

そこで空間を劇的に変えるために、壁を作り直してもらったり、

水、音、電気の質にこだわったりして、やっと〝ゆにわ〟の空間になっていきました。

そうして「御食事ゆにわ」をオープンしてから、ちょうど10年後の、2016年8月21日。

たくさんの方々からの応援を受けて、東京の白金の地に、

『Teas Uniwa 白金&斎庭Salon de the』をオープンしました。

今、東京で〝ゆにわ〟を感じていただけるお店は、ここ一店舗だけ。

だからこそ、足を運んでくださる皆様の

すべてのお声におこたえしたい、との思いでとりくんできました。

そのおかげでしょうか。

いつのまにか、カフェ、中国茶、デザート、御食事、パン、お弁当、といった

楠葉にあるすべての店舗の味を、楽しんでいただける場へと育っていったのです。

手伝ってくれる卒塾生や仲間も増え、広いキッチンを増設し、

大きなご注文にもお答えできるようにもなりました。

今では東京にもなじみ、

「白金ゆにわ」との愛称で親しんでいただいています。

 

「楠葉は遠いけど、白金ならすぐ行けるから」と日常的に遊びにきてくださる方もいれば、

「出張で東京に来るときは、必ず寄っています」という方も。

 

多くの人が住まい、行き交う街にあるからこそ、

いろんなかたちで〝ゆにわ〟を感じていただけますように。

 

最高においしいお水で淹れたお茶やコーヒー、

一口食べると笑顔がこぼれるスイーツ、

そして、まるで大自然の中にいるような澄んだ空間をご用意して、

皆さまのお越しをお待ちしています。

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